お墓のSOS!!倒壊寸前のお墓を修復

こんにちは!森本石材のホームページ・ブログにお越しいただき誠にありがとうございます。
本日4月24日のモリモトブログは専務のケンスケが執筆させていただきます。

数日前のことですが少々焦ったご様子でお問い合わせがありまして「お墓の石がズレていて倒れそうなんです」とのことで早急に対応してほしいと言われすぐに現場に確認に行ってみますと下の写真の様に想像よりかなり危険な状態となっていました。

よく倒れなかったなと思う不思議なズレ方をしていますね。
最初にお話を聞いた時には「また熊かな?」と思いましたが今回は違う原因のようです。
実はおおよその原因の予想はついているのですが、それは文末にてご説明させていただきます。

何はともあれ早速修復に取り掛かっていきます。
竿石を三脚で吊り上げて位置の補正・接着を行います。

仕上げは目地のシーリングです。
今回の事案の原因は目地のシーリングが原因と言っても過言ではありません。社長自らが丁寧に仕上げを施しました(^^

修復完了です!再度同じことが起こらないように対策を施して修復させていただきました。
さて、今回の様な不思議なお墓のズレが発生した原因ですが、目地のシーリングが外れていたことにより石と石の間に水分が入り込んで表面張力の力によって石が動いたのだと見受けられます。あのお椀などがお盆の上をスーッと動く現象と同じ原理です。

冬季で凍結する季節には石と石の間に入り込んだ水が凍結して氷の膨張によってお墓が倒れる現象も珍しくありません。
数十年前のお墓ですと目地のシーリングが取れていることも多く、中にはそもそもシーリングをしていないお墓もあります。

目地のシーリングはお墓の接着・耐震免震の役割も担っており実はとても重要なことなのです。
お墓参りの際にはお墓の目地がしっかりふさがれているか是非チェックしてみて下さい。

最後までお読みいただきありがとうございました。是非また森本石材のホームページ・ブログにお越し下さい。

令和6年4月24日㈬
(有)森本石材 森本健介